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 Doraku  人物訪問 第159  坂井真希(1~P5)

どらく ひとインタビュー 第百五十九回 坂井真希さん(1~P5)

 

ようやく聞く耳持つ大人に。

結婚してさらにポジティブな人生

 終於成為會傾聽的大人

 結婚後走向更積極的人生

 演じることが今素直に愛おしい

現在的我,用直率的心去喜愛演戲這件事

 いつまでも「キュート」という言葉が似合う。シリアスからコメディーまで幅広い役柄を演じる女優・坂井真紀さん。10月2日公開の映画「スープ・オペラ」では、頼りなさそうに見えながらも、芯の強さと軽やかなたくましさを併せ持つ主人公を好演。結婚後初の出演映画としても話題を呼んでいる。

 一直以來與「可愛」一詞很相配。從社會劇(反映人類與社會上的各種問題)到喜劇,戲路寬廣的女演員・坂井真紀小姐。在102日上映的電影「スープ・オペラ」中飾演一位看起來不怎麼可靠,但內心卻十分堅強的主角。此為結婚後第一部演出的電影也引起大家的討論。

 映画「スープ・オペラ」は30代独身女性のルイが、突然転がりこんできた男性2人と暮らし始める物語。ご自身の役、ルイの印象は

電影「スープ・オペラ」中的30世代的單身女性RUI,與突然在同一屋簷下寄住的兩位男性一起生活的故事。對你自己的角色,RUI的印象是?

 両親なくし、天涯孤独ではあるのですが、長く一緒に暮らしていた叔母のトバちゃんに愛情を持ってちゃんと育てられている女性だとおもいました。それと、30代半ばで、ある程度それなりにいろいろ経験してきていると思うのですが、何か裸でポッと立っているイメージがありました。純粋とも大胆とも違う、「心の丸裸さ」みたいなものを感じましたね。

雖然失去雙親,獨自一人留在世上,但長久住在一起的阿姨トバちゃん給她滿滿的愛教育她長大成人。在30世代後半這個時期,就某種程度來說,已經累積了許多經驗,給人有種赤裸裸的形象。並非是單純或大膽,而是「內心坦蕩蕩」這樣的感覺。

 「こんな孤独と向き合った撮影は始めてだった」と語っていますが

妳說這樣與孤獨相處的拍攝是第一次,這是什麼感覺呢?

 撮影中、こんなに暖かいのに何で寂しいんだろうってすごく感じて、孤独の魂がどんどん大きくなっていったんです。自分でも不思議な体験でした。それはきっとルイは心が丸裸で、五感を揺るがして生きているからなんだろうなと。心に何もまとわずさらしているから、太陽の光や風はもちろん、スープのおいしさや、人のぬくもりといった様々なものをより深いところで感じてしまう。

 在拍攝期間,應該是令人温暖的為何會感到寂寞,而孤獨的靈魂不斷的變大。自已都覺得很不可思議。應該是因為rui的內心完全沒有保留的呈現,而影響到身體的反應。因為心無所羈絆,對於陽光及風,甚至是湯的美味、人情温暖這樣的各種事物都能體會到更深一層的感受。

 ルイは一見穏やかで、物事に動じずに生きているようにも見えますが

Rui一看給人穏重,對事物不為所動的感覺,你認為呢?

 自分の身に起こるできことにいちいち右往左往せず、根底に流れる情熱があるからこそ、孤独の魂も大きくて、寂しさも心の奥深いところに突き刺さっている気がしました。そんなルイが果たしてどういう気持ちで見知らぬ男性2人を受け入れ、飛び込んでいくのか。私自身とても興味がありました。

 對於發生在自己身上的事,不會感到慌張混亂,正因為本質存在著熱情,所以會發現孤獨的靈魂是如此巨大、而寂寞也往心的深處刺入。這樣的Rui到底是以什麼樣的心情來接受這2個素未謀面的男性,這點我自己也很有興趣。

 藤竜也さん、西島隆弘さんが転がり込んでくる男性2人です。

來談談藤龍也先生、西島隆弘這兩位男性吧

 それぞれのキャラクター、人間関係については本読みの段階からきちんとつめていきました。藤竜也さんは毎回、ニュートラルな状態で現場に入ってこられ、しかもいろいろアドリブを考えてきてくれました。西島隆弘君は、あんなに若くてかわいいのに意外に骨太で支えてくれる人。

 各自的角色、人際關係我是從讀腳本開始研究。藤龍也先生每次都客觀的角度進入拍攝現場,而且會替我想一些即興的表演。西島隆弘先生雖然這麼年輕又可愛,但卻讓人感到可以依靠。

 3人と趣きある一軒家の風情が不思議にマッチしていました

3個人與一棟有趣的房子真是不可思議的組合呢

 それは私も面白いなと思いました。家のセットもそうですが、監督もスタッフも、ものを作るということにたいして、とても優しい気持ちでこだわっていて、細部まで心を尽くしてくれました。そんな現場にいることで、「ささやかなこと」をいとおしく思えましたし、改めて大切なことだと感じました。皆さんにも、何か優しい温度を感じながら楽しんでいただける映画だと思います。

 對此我也感到十分有趣。導演及工作人員對家中擺設的製作,十分的堅持,連細部都很用心。光是在現場,就對這些「小東西」感到喜愛。也再次感覺到很重要的東西。對大家來說,這也是部可以感受到温暖且樂在其中的電影。

 リュックに詰めたものを大事に

珍惜背包中所裝的東西

 20代から女優として第一線で活躍されています

你從20世代起就以女演員之姿在第一線非常活躍

 20代はテレビドラマに次々に出演させていただいていたのですが、「今は主役だけど、この状態はいつか終わるんだろうな」という恐怖感が常にありませんでした。どう大人になっていいのかも分かりませんでした。このまま女優を続けていけるとも思っていませんでした。

20世代一直演出電視劇,但不會有「現在雖是主角,但這樣的狀態終有一天會結束」這樣的感懼感。也不知道要如何成為大人。也不認為會一直這樣當女演員下去。

 それが変わったのは

而這之間的轉換過程是

 30歳を過ぎて、ふとラクになれる瞬間があったんですね。自分が前に進み、上へ行くことばかり考えて生きてきた20代であったような気がします。でも出会った人たちや作品が与えてくれたものって実は大きくて、私なりにリュックに詰めてきたものがあるんじゃないかと思えるようになったんです。それがちょっといとしく思えて、大事にしたくなったんです。そうしたら気が楽になりました。

過了30歲之後,突然有種人生變得輕鬆的感覺。我發現在20世代時的自己只想著如何往前進、往上爬。但現在我認為遇到的人們及作品所給予我的很多,填滿了專屬於我的背包。我變得想好好珍惜這些珍貴的東西。這樣做,反倒讓我變得輕鬆自在。

 それと、30代になって舞台に意識的に取り組むようになったことも大きいです。舞台は立ち居振る舞い、発声などすべてに映像とは違うスタンスで取り組む必要がありました。そこで何一つ女優としてできていない自分が見えてきて、「なんだ、まだまだやることがあるじゃないか」と

 還有,進入30世代後,我更致力於舞台劇的演出。舞台上的走位、發聲等,完全與電視劇不同,需要以歸零的態度來學習。藉此,我看到身為女演員的我不同的一面。「原來,我還是有很多可以發揮的地方啊」有這樣的感覺。

 舞台とドラマはどう違うのですか

舞台劇與電視劇的不同之處為何?

 「違い」というまでのことではありませんが、ドラマの現場では、あまり怒ってもらえなくなってきます()。でも舞台は、先輩たちがけいこの後に飲み会ではっきりとダメだしをしてくれるんです。それは本当に正しいことだったり、いいものを作るための愛情だったりするのですが、「ダメだ、ダメだ」といってもらえることのありがたさを強く感じます。

雖說不上是「不同點」,但在電視劇的拍攝現場,比較不太會惹人生氣(笑)。

而舞台劇,前輩們在練習完後會一起喝酒,喝酒的時候,他們會清楚的點出我做不好的地方。那是很對的事,也是大家出自於想做出好作品的感情,而我深深地感受到能如此直接得接受指正的可貴。

 実は28歳までお酒も全然飲めなかったし、「お酒飲みながらいい話なんてできない」と思っていたのですが、お酒を飲むからこそ本音で深い話ができるんだというのもわかりました。

事實上,我到28歲前完全不會喝酒,那時認為「邊喝酒根本無法好好說話」,但現在體會到,喝酒可以使人講出內心話而可以聊更深入的話題。

 先輩の言葉に勇気づけられ

前輩說的話給予我勇氣

 舞台のお陰で女優としての覚悟もできた

因為舞台劇讓你做好了當女演員的覺悟...

 そうですね。出演を続けることが女優なのではなくて、シンプルにいろいろな役に挑戦していくことが大事なんだと気付いたら、演じることがすごく楽しくなりました。

是的。當我發現女演員不只是要能持續的演出,更要能簡單地挑戰不同的角色,這讓我變得能享受表演。

 初舞台は劇団☆新感線の「西遊記」でした

実はこの時、全然芝居ができていなくて身も心もボロボロでした。「何か私、やっちゃったな」感があってずっとおちこんでいたんです。ところが数年後、古田新太さんが舞台「髑髏城の七人」に私をよんでくれたんです。しかも「あれで(舞台を)終わらすなよ」と言ってくれて。それがうれしくてたまらなかった。このあたりからでしょうか、女優を一生の仕事としてがんばろうと覚悟を決めたのは。

 第一次的舞台劇是劇團☆新感線の「西遊記」

其實,在這個時候,我完全沒辦法表演,身心都飽受煎熬。有「我好像搞砸了」的感覺,十分沮喪。而幾年後古田新太先生的舞台劇「髑髏城七人」找了我演出。他對我說「不要放棄舞台劇」。我高興到不能自己。應該是從這時候開始吧,我就把女演員視為我一生的工作要好好努力,有了這樣的覺悟。

 

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