原文出處:http://doraku.asahi.com/earth/shunshoku/101110.html
魚沼コシヒカリにご対面
與魚沼越光米的相遇
「お待たせしました! 高菜の爆弾おにぎりです」
待ってました、魚沼コシヒカリ!
こぶし二つ大のほかほかのおにぎりにかぶりつくと、海苔(のり)の香ばしさのあとに塩をきかせた白米の甘みが広がり、もっちりした食感に口の中がなんだか幸せ。
「久等了!您的芥菜炸彈飯團」
我久候的魚沼越光米!
大口咬下兩個拳頭大的熱呼呼飯團,一陣海苔的香味撲鼻而來,鹽巴帶出白米的甜味,在口中散開,Q勁的口感,感覺真是太幸福了。
ああ、このために昨日から'ご飯絶ち'したかいがあるというものだ。
池袋からの高速バス料金を差し引いた4600円を軍資金にした今回の旬食は、魚沼コシヒカリのおひざもと・越後湯沢の駅構内「雪ん洞(ゆきんと)」からスタート。ご飯1合ぶんの名物「爆弾おにぎり」はみそ汁とおしんこ付きで400円から(具によって異なる)と格安。4合ぶんのご飯を握った「大爆おにぎり」もあるが、これはさすがに挑戦者は少ない模様。
啊~為了吃到這麼好吃的飯,昨天的絕“飯”值得了。
扣掉從池袋到這裡的高速巴士車資,此次的資金為4600日元。
本期的當地美味,從魚沼越光米的大本營-越後湯沢車站內的「雪ん洞(ゆきんと)」開始。使用白飯一合(1合約180亳升)米的名產「炸彈飯團」附有味噌湯及漬物只要400日圓起(依饀料價格有所不同)。
也有用4合米做出的「大炸彈飯團」,但挑戰者不多就是了。
食べているうちに少し冷めてきたが、むしろ甘みを強く感じておいしい。これが魚沼コシヒカリの実力だろうか。
在吃的過程中飯團會慢慢冷卻,反而更能嚐到甜味,這就是魚沼越光米的實力吧。
「おいしい米」とはどんなもの?
什麼是「好吃的米」呢?
精米法から炊き方、食べ方、そしておいしい品種へのこだわりがおそらく世界一の日本人にとっても、'魚沼コシヒカリ'の持つ吸引力は別格ではないだろうか。
湯沢で江戸時代から続く農家の11代目・高野長栄さんに、魚沼米の魅力をうかがった。
「冷たい水がひとつの理由だと思うよ」
對於米的精製法、炊煮方法、食用方法到品種,堪稱為世界第一堅持的日本人來說,“魚沼越光米”有著獨特的吸引力。詢問了自江戶時代開始,在湯澤代代經營農業的第11代高野長榮先生。
「我認為冰涼的水是其中之一的理由」
きりっとした夜の冷え込みと適度な日中の温かさ。そして、出穂(しゅっすい)時期にふんだんに提供されるきれいな冷たい水。そんな気候風土が質のいいでんぷんを育み、精米すると透き通る、あめ色の米に仕上げる。粒が美しく整っているのも魚沼米の特長だ。
冷洌的夜晚與温暖的白天。出穗時期所灌溉之清涼純淨的水。在這樣的氣候風土環境下,培育出很好的澱粉,精製後的米呈現透明的黃褐色。漂亮整齊的米粒是魚沼米的特色。
1956(昭和31)年に新潟県の奨励品種として誕生した「越の国の光」すなわち「コシヒカリ」は、倒れやすく、いもち病に弱いという欠点はあったが、食味のよさを知る人々の努力が実り、今や日本の米の中心的存在。なかでも地域を挙げて取り組んだ南魚沼のコシヒカリは、日本穀物検定協会の食味試験で「特A」を毎年取得するブランド米に成長した。
1956年(昭和31年)以新潟縣奬勵品種「越國之光」誕生,也就是「越光米」,越光米有著容易倒塌、易染上稻熱病的缺點,但靠著了解越光米美味的人們不斷努力,使得越光米成為日本米中不可或缺的存在。其中被選為地方代表的南魚沼越光米,在日本穀物檢定協會的美味測驗中,成為每年都取得「特A」的名牌高級米。
ランク付けの目安となる数値基準はいくつかあるが、高野さんら生産者が特に気にかけているのは、水分量とたんぱく質。仕上げの段階で肥料が多いとたんぱく質が増え、炊き上がりにぱさつきが出る。たんぱく質が少なめで、でんぷんの質がよく、ほどよい水分量の米はもちっとした歯ごたえを生む。つまり食感がいいことが、魚沼、そして湯沢コシヒカリのおいしさの理由だろうか。
有幾項做為排名判斷的數值基準,高野先生等生產者們特別注意水分與蛋白質。在最後的階段,施肥太多則蛋白質會增加,在米飯煮熟時會乾乾的。蛋白質少一點,澱粉的質會較好,適量的水分會使米飯有嚼勁。也就是是說口感佳是魚沼、湯澤越光米好吃的理由。
「冷や飯のおいしさ、とはよく言われるね。おにぎりにしておいしいと」
爆弾おにぎりを思い出して、大きく納得した。
「常常被說冷掉的飯也很美味。做成飯團很好吃喔」
不由得想起了炸彈飯團,自己也能感同身受。
ちょっと時間があいたので、駅前の温泉街を散策する。旅館に民宿、ホテルの間を埋めるようにまんじゅう屋や射的屋が立ち並ぶ湯沢は、いかにも由緒正しい日本の温泉街。魚沼コシヒカリが全国的な知名度を得たのも、こうした観光地の民宿が積極的に滞在客にふるまったことが大きな理由だと聞く。最近は湯沢温泉では湯沢産の魚沼コシヒカリをアピール中で、昔も今も、地域全体で「米」をもり立ててきた土地柄なのだ。
還有一點時間,在車站前的温泉街散步。在旅館、民宿、飯店的之間林立著日式饅頭店、射箭店的湯澤,有著古老氣息的日本温泉街。聽說魚沼越光米在全國會如此知名,很大的原因是觀光地的民宿積極將越光米推廣給遊客。最近在湯澤温泉也以湯澤產的魚沼越光米做為宣傳,不管是過去或現在,地方整體守護著「米」而發展出的風土民情。
駅前の旅館「HATAGO井仙」横の階段を上がると、レストラン「むらんごっつぉ」の木目を生かしたシックな空間が広がる。本日はここで魚沼食材を使った「秋のリゾートランチ」1575円をいただく。
走上車站前旅館「HATAGO井仙」的階梯,餐廳「むらんごっつぉ」以木紋裝潢的寬敞空間。今天選擇使用魚沼當地食材所做的「秋之度假午間套餐」1575日元。
前菜は、'魚沼きのこと魚沼サーモンの南瓜(かぼちゃ)クリーム焼き'。地の魚・魚沼サーモンは脂がのって、添えられた南瓜ペーストの甘みが季節の風味を加えている。添えられた紫芋のチーズ、女将がつけ込んだという梅風味のカブも滋味豊か。
前菜是”魚沼香菇與魚沼鮭魚的南瓜奶油焗烤”。當地的魚沼鮭魚油質鮮嫩,南瓜醬的甘甜味增添了季節感。附餐有紫芋起司、及老闆娘自已醃的梅子口味蕪菁,味道非常豐富。
続いてのスープで口直しをしたあとは、主菜'鯛(たい)の素揚げ 魚沼なめこソース'。なめこの粘りが柔らかな鯛との相性抜群。もちろん、ご飯はつやつやの魚沼コシヒカリだ。おいしいものはいくらでも食べられる。気づけばするっと完食していた。
接著用湯沖淡口中的味道,主菜是炸鯛魚與魚沼滑子菇醬汁的組合。滑子菇的黏性與肉質柔軟的鯛魚的味道非常合。當然,米飯是用充滿光澤的魚沼越光米。這麼好吃的東西再多也吃的完。一不注意盤子馬上就見底了呢。
「魚沼では、米はおいしくて当たり前。でもそれだけでなく、生産者の姿や、ほかの食材の素晴らしさも伝えていきたいんです」マーケティングマネジャーの小野塚敏之さんは言う。コシヒカリのブランド力の強さに甘えてしまいがちだけれど、今はそういう時代ではないという言葉が印象的だった。
午後は、同店でも提供する魚沼コシヒカリの名産地・塩沢に向かうことにした。
行銷經理小野塚敏之先生說:「在魚沼,好吃的米當然沒話說,除此之外,也想將生產者的用心、及其他食材的美味也傳達給大家」。大家或許會傾向靠著越光米的品牌力來吸引客人,但現今己不是這樣的時代了。小野塚敏之先生的話,讓我印象很深刻。
上越線で越後湯沢からおよそ20分。到着した塩沢駅前は閑散としているが、5分歩いて牧之通りに入ると風景は一変する。ここは、三国街道の宿場町を再現した一角。郵便局や書店、一般の民家まで和風な作りで外装を統一している。この雨にもぬれないで散策できるのは、歩道を覆う伝統の雪よけ屋根「雁木(がんぎ)」があるからだ。
搭乘上越線自越後湯澤出發約20分鐘到達塩澤車站,車站前十分閑靜,走了5分鐘進到牧之通後,則整個景象改變。這裡重現了三國街道的宿場町(如古代的客棧)的一角。郵局、書店到一般民家,統一裝潢成和風式建築。在這裡,因為步道上方覆蓋了傳統除雪的屋頂「雁木」,所以下雨也不怕被淋溼,可以悠閒散步。
「少しずつ整えていって、今の街並みになるのに10年くらいかかりましたかねえ」立ち寄った「菓子杜氏(とうじ) 喜太郎」の方が教えてくれた。ここではコシヒカリの米粉を使った'半熟かすてら'1カップ480円を買い求める。ひとさじすくうと、ふるふるした中身が出現。口のなかでとろけながらも、しっかりお米の味だ。
「いいコシヒカリを米粉にしてますからね」
經過的「菓子杜氏(とうじ) 喜太郎」店家的人說,「街道慢慢的整頓成現在的樣子花了10年左右呢」來這裡要買用越光米的米粉所做的“半熟蛋糕”1杯480日元。吃了一口,看到滑嫩的蛋糕。蛋糕在口中融化,米的香味十足。
「因為用了好的越光米米粉啊」
町おこしの一助となれば、と始めた店だけに、妥協はできないとお店の方は胸を張る。コシヒカリをタピオカのように使った'コシヒカリぷりん'も試食させてもらった。こちらもまた美味。
塩沢駅にもどる途中、「新米」ののぼりにひかれて「塩沢米穀」に入った。新米の香りと米の注文発送作業で活気あふれる雰囲気につられて、1キロ720円の塩沢産魚沼コシヒカリを買い求めた。
因為要成為振興鄉鎮的小小助力,店家很自豪的說,材料這一點是不能妥協的。試吃了將越光米當做樹薯粉使用的“越光米布丁”,這個也很好吃。
在回塩澤車站的途中, 新米的香氣與米的配送作業,讓這個小鎮活躍了起來,在這樣熱鬧的氣氛下我也買了1公斤720日元塩澤產的魚沼越光米。
気づけば体が冷えきっている。越後湯沢駅に到着後、もう一度「ぽんしゅ館」へと急ぐ。併設の酒風呂「湯の沢」の閉館時刻まで残り20分、800円を支払って半ば駆け足で湯船に飛び込んだ。
一回神發現身體變冷了。到達越後湯澤車站後,再一次趕到「ぽんしゅ館」
附設的酒澡堂「湯の沢」離閉館時間只剩20分鐘。附了800日元.半跑步的衝到浴池。
「はああー」
思わず安堵(あんど)の声。日本酒を入れたとろみのある湯は芯まであったまる。常連らしきおばあちゃんたちと世間話に興じながら、のんびり湯船につかった。
「啊~」
感到非常舒適的聲音。放入日本酒,有點濃稠的泡澡水,讓我温暖到身體的最內層。與常來泡澡的大嬸們聊著天,悠閒的泡著澡。
高野さんの話では、今年の暑さで米は収穫1割減、かつ価格も1割減、あわせて2割の減収だという。決して順風満帆とは言えないが、地元の方の取り組みを見ていても、やっぱり魚沼のコシヒカリというのは、誇り高い特別な存在なのだと思う。
高野先生說,今年因為太熱使得米的收穫量減少一成,價格也少一成,加起來等於減收了兩成。決不能說是一帆風順,但看到大家的努力,魚沼的越光米果然還是有它值得驕傲的存在價值。
風呂から上がると、新幹線に乗る前にちょっと一杯……という旅行者たちで、利き酒コーナー「越の室」は大にぎわい。最近は入手困難という塩沢の青木酒造「鶴齢」の梅酒はとっくに売りきれていた。
泡完澡,在搭新幹線之前小酌一杯,遊客們熱鬧地聚集在品酒區「越の室」。而最近難以買到的塩澤清木酒造的「鶴齢」梅酒早已磬售一空。
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